Article: Native Creationの生い立ち。
Native Creationの生い立ち。
弊社は元々は、1955年創業の奈良県大和郡山市にある紳士靴メーカーでした。
2000年代に入り、海外の靴が急速に日本に輸入されるようになり、弊社もその流れに従い徐々に海外製品が増え、国内生産が減るという事態になりました。
その後も数量は減りながらも細々と国内でも靴を製造しておりましたが、とうとう2014年には弊社で取り扱う靴の95%までが海外製品となってしまいました。
1日に少量の生産では、靴の職人さんが手を持て余してしまう。
しかし職人さんがいなくなると、少量の靴すら製造できなくなってしまう。
その様な状況になり、2015年。この時に代表の私が趣味で革小物の製造を行っていた事をきっかけに、あくまでも靴の職人さんを雇用し続ける事を目的とし、靴を製造する時間が空いた時にする仕事として、革小物を製造する事にチャレンジする事に決めました。
もちろん革小物を買って頂く得意先も知りませんでしたので、ネット販売という選択をせざるを得ませんでした。
当時、少ない情報の中でiPhoneケースがよく売れているという話を聞き、早速サンプル製作に掛かりました。
(この手帳型iPhoneケースは今現在も、定番商品として沢山の方にご愛用頂いております。)
元々、革靴を作っていた事もあり、革の知識は持っており、革靴にも当然縫製がありますので、「靴を作る事が出来れば、問題なく革小物を作る事が出来る」と思っていました。今から思えばかなり革小物を製造する事を甘く考えておりました(汗)
私が趣味で作っていたのは、全て手縫いだった為、1つ作り上げるのにかなりの時間が掛かってしまう為、Native Creationはミシンにて縫製しようと思っておりました。
最初の作り方は。。。
靴に使用している糸・靴用のミシン・靴の縫製職人と全て今までの靴製造と同じ方法で行いました。
ただ、出来上がってくる商品は、一般的にお店で販売されている商品と何かが違う。。。というか酷い。。。
当時の私でも「この品質では商品として販売できない」と思いました。
糸の変更は問題ないのですが、まず決定的に駄目なのは靴用のミシンで作っている事でした。
この時には私も、革小物製造を事業として成り立たせる!と本気で思っておりましたので、迷わずカバン用のミシンを購入し、更に、縫製の職人さんも靴と革小物では感覚が全く違うと考え、すぐに革小物専門の縫製職人さんを募集いたしました。
運良く、間もなく職人さんが見つかり、働いてくれる事となりました。
この職人さんは今現在も製品を作り続けてくれています。
最初は革小物に関しては、全員が素人だった為、大変だったと思います(笑)
こうして、弊社にて革小物製品の事業がスタートし、現在で約9年間。職人さんの年齢的な事で入れ替わりはありながら紆余曲折を経て今現在までありがたい事に、製品を作り続けさせていただいております。
今回は、Native Creationが出来るまでのお話をさせて頂きました。
最後までご覧いただきありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します。